スマートフォンやインターネットを使っている人なら、一度は4Gという言葉を耳にしたことがあるでしょう。4Gは、現代の通信技術の中心的な存在です。4Gが広く活用されていることで、動画の視聴、オンラインゲーム、SNSがスムーズに利用できています。
そこでこの記事では、4Gとは何か、どのように使われているのかを紹介し、混同しやすいWi-FiやLTEとの違いをわかりやすく解説します。これからポケット型Wi-Fiの利用を検討している方は、サービスを選ぶ際に参考にしてください。
4Gとは?|概要をわかりやすく解説!
4Gは、携帯電話回線などで使用される通信システムです。ここでは4Gについて紹介し、Wi-FiやLTEとの違いを解説していきます。
4Gとは?
4Gとは第4世代移動通信システムの略称で、つまりは携帯電話回線などで使用される通信システムのことです。従来の3Gを拡張・高速化したLTE(Long Term Evolution)に始まり、さらに進化して現在の4G回線があります。4Gの主な特徴は、以下の通りです。
- 高速通信
- 大容量データのやりとり
- 低遅延
4Gでは以前の3Gよりも通信速度が大幅に向上したため、高画質の動画をストレスなく視聴したり、大きなファイルを短時間でダウンロードしたりできます。
実生活における4Gの活用例|4Gは何に使う?
4Gは、私たちの日常生活を支えるさまざまな場面で活用されています。
- 動画ストリーミング
- オンラインゲーム
- リモートワーク
- ナビゲーション
NetflixやYouTubeなどの動画視聴をはじめ、ゲームのリアルタイム対戦、Zoomなどのビデオ会議やクラウドサービスの利用が可能です。また、地図アプリでの経路案内や交通状況の確認でも4Gは活躍しています。
4GとWiFiの違い
混同しやすい4GとWiFiですが、それぞれ以下の違いがあります。
- 4G:基地局から端末(ルーターやスマホなど)の通信
- Wi-Fi:WiFiルーターから端末(スマホやPCなど)の通信
Wi-Fiは無線LANとも呼ばれており、ルーターで受け取る電波が4G、ルーターからPCなどを繋ぐのがWiFiと覚えておきましょう。
ちなみに、4GとWi-Fiの大きな違いは通信距離です。Wi-Fiは数十メートル程度しか電波が届かないため、4Gと異なり長距離の通信ができない特徴があります。
LTEとは?|4GとLTEどっちが早い?
LTEとはLong Term Evolutionの略で、4Gの前に作られた通信規格です。3.9Gと呼ばれることもありますが、現在では4Gの一部として扱われているケースが多くあります。
LTE対応のスマホやタブレットでは、以前はLTEと表記されていましたが、現在では4Gとまとめて表記されているのが一般的です。
4Gは遅い?繋がらない?|トラブルシューティング
4Gを使っていて、「遅い」「つながらない」と感じる場合は以下を確認してみましょう。
- 電波状況
- 端末の設定
- 通信制限
電波状況
地下や建物内では遮蔽物が通信の邪魔となることも多く、電波が弱くなることがあります。地下や建物内で通信が「遅い」「つながらない」と感じた場合は、外に出て再確認しましょう。
端末の設定
端末によっては、設定が原因となり通信がつながらなくなるケースもあります。端末が原因と考えられる際は、端末の再起動をしてみましょう。また機内モードが付いている端末は、機内モードのオン・オフも試してみるのがおすすめです。
通信制限
契約したプランによっては、規定の使用量を超えると通信制限がかけられ、通常よりも通信速度が落ちたり、繋がらなかったりすることがあります。月間データ容量を超えていないか確認し、必要ならプランを見直しましょう。
5Gとは?|4Gはまだ使われる?
5Gは、4Gから進化した通信システムです。ここでは5Gの概要や4Gとの違いを解説していきます。
5Gとは?|4Gと5Gの違い
4G | 5G | |
---|---|---|
最大通信速度 | 下り:約1Gbps 上り:約数百Mbps程度 |
下り:約20Gbps 上り:約10Gbps |
遅延 | 約10ミリ秒 | 約1ミリ秒 |
同時接続数 | 1k㎡あたり約10万台 | 1k㎡あたり約100万台 |
※参考:楽天モバイル公式サイト
5Gとは、第5世代移動通信システムのことです。5G対応端末で使用できる通信システムで、4Gよりもさらに高速で低遅延を実現しています。5Gなら高画質な動画の視聴や大容量のゲームなども、4Gより快適に楽しめるでしょう。
また同時接続数が大幅に向上しているのもポイントです。従来の4G・3Gを使用していて、大きな花火大会やライブイベントなど、イベント会場で通信が繋がらない経験をした人も多いでしょう。5Gでは人が密集する場所でも通信が繋がりやすくなります。
4Gと5Gの料金の違い|4Gってお金かかるの?
4Gと5G、どちらのポケット型Wi-Fiを利用するか迷っている方は、料金の違いも気になるでしょう。結論からいえば、4Gの方が安く利用できます。以下は代表的なポケット型Wi-Fiサービスの料金を比較した表です。
4Gの楽天モバイルのポケット型Wi-FiとAiR-WiFi、5G対応のVision WiMAXとBroad WiMAXを比較しました。
画像 | ※画像引用元:楽天モバイル公式サイト |
※画像引用元:AiR-WiFi公式サイト | ※画像引用元:Vision WiMAX公式サイト | ※画像引用元:Broad WiMAX公式サイト |
---|---|---|---|---|
サービス名称 | 楽天モバイル | AiR-WiFi | Vision WiMAX | Broad WiMAX |
容量 | 無制限 | 20〜100GB | 無制限 | 無制限 |
月額料金 | 〜3GB:1,078円(税込) 3〜20GB:2,178円(税込) 20GB〜(無制限):3,278円(税込) |
20GB:1,958円(税込) 100GB:3,245円(税込)〜 |
【ギガ放題2年プラン】 初月:0円(税込) 1〜12ヶ月:4,400円(税込) 13ヶ月目〜:5,049円(税込) 【ギガ放題フリープラン】 初月:0円(税込) 1〜12ヶ月:4,796円(税込) 13ヶ月目〜:5,170円(税込) |
【ギガ放題コスパDXプラン】 初月:1,397円(税込) 1〜36ヶ月:3,773円(税込) 37ヶ月目〜:4,818円(税込) 【ギガ放題縛りなしDXプラン】 初月:1,397円(税込) 1〜36ヶ月:3,960円(税込) 37ヶ月目〜:4,950円(税込) |
事務手数料 | 0円 | 3,300円(税込) | 3,300円(税込) | ・事務手数料:3,300円(税込) ・初期費用:20,743円(税込) |
公式サイト | 楽天モバイル公式サイト | AiR-WiFi公式サイト | Vision WiMAX公式サイト | Broad WiMAX公式サイト |
5G対応ポケット型Wi-Fiは通信速度がより速いというメリットがありますが、4G対応サービスに比べて料金が高い傾向にあります。
5Gまで通信速度を必要としていない方には、4G対応サービスもおすすめできます。
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5Gのデメリット|4Gと5Gどちらがいい?
5Gは4Gの次世代技術であり、4Gよりもさらに高速で低遅延な通信ができます。一見メリットばかりの5Gですが、利用する際は注意が必要です。
各社で対応エリアが拡大されているものの、5Gは4Gに比べてまだ使えるエリアが限られています。特に都市部以外では利用できないケースも散見されるため、注意が必要です。
5G未対応エリアでは、4Gが引き続き活用されます。今使っている4G対応のスマホやルーターをすぐに変える必要はないので、自分の生活スタイルに合わせて選択するのがおすすめです。またIoTの普及に伴い、4Gは家庭用スマートデバイスや産業用デバイスの通信基盤としても、まだまだ活躍するでしょう。
4Gに関するよくある質問
ここからは、4Gに関するよくある質問に回答していきます。
4Gとは第四世代移動通信システムのことで、スマートフォンなどのデバイスを使ってインターネットをに接続するための通信技術です。
4GとWi-Fiでは通信距離が異なり、4Gなら長距離通信も可能ですが、Wi-Fiは数十メートルしか電波が届きません。またWiFiは無線LANとも呼ばれており、ルーターで受け取る電波が4G、ルーターからPCなどを繋ぐのがWiFiとなります。
5Gは4Gから進化した通信技術です。最大通信速度は約20倍、遅延は約1/10で、同時接続数は10倍とされています。
まとめ|4Gはまだまだ使える!
昨今は5Gが話題になりますが、4Gも高速で安定した通信技術であり、日常生活に欠かせない存在です。用途によっても異なりますが、在宅ワークなら多くのケースで4Gでも十分なインターネット通信ができます。
これからポケット型Wi-Fiの利用を検討している方は、比較的安くて始めやすい4Gのサービスも検討してみましょう。
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※本記事の内容は2024年8月時点の情報をもとに作成されています。